1月22日の朝日新聞『be on Saturday』に、齋藤孝氏をフィーチュアしたZ会の広告が出ていました。タイトルは「文脈力と段取り力 筋道を分解する力と順番に並び替える力」。小学生に必要とされる〈考える力〉とは「文脈力と段取り力」だと、齋藤氏一流の語り口が展開されている内容です。
文章でいうと、「テーマになるもの・材料になるものを一度頭から出し、配列し直して書き始める」のが〈段取り〉なのですが、いわく「ほとんどの子どもは考えもせずに、いきなり書き始めます」とのこと。
実は恥ずかしながら、ワタシの文章作成プロセスもよく似たようなものでした。取材ノートからいくつかキーワードをつまみつつ、あとは書きながらやったれ~ってな感じで。
「ダンドリ君」でテキストを書いた方が結果的に効率いいのは分かってたんで、一時期アウトラインプロセッサ(OP)を使ったこともありました。でも、どうもしっくりとこなかったんですよ。
その原因はOPのキーアサイン。5年ほど前に、エディタのキーアサインをEmacs風に変えてから、Ctrl+F,B,P,N でキャレットが動かせないテキスト入力環境がすんごいツラくなってきたんです。ストレスっつうか、それはもうキモチ悪いくらい。OPも、いくつか試したところでやっぱダメだわ、と。
……だったんですが、最近ちょっと『OmniOutliner』を試したこともあって、「やっぱOPよね。」と改めて探す気になったんですね。とにかく、解決すべきはキーアサインの問題。そうしたら、なんともグッジョブなソフトが見つかってしまいまして! Windows上でEmacs風のキーアサインを実現してしまう、その名も『Keymacs』。
本体は20KBほどの常駐アプリ。起動中のすべてのソフトに対して(OSも含めて)Emacs風の操作が効くというスグレものです。「Emacs風だとグワイが悪い」というアプリは[無視リスト]での除外もオッケイ。今のところ、98SEとXP Professional環境にインスコしてますが、特に問題もなく動いております。機能を追加したクローンも出てたりするので、お好みのものをどうぞ。
素敵すぎるソフトが見つかったところで、2ちゃん(!)の「アウトラインプロセッサスレ」で評価の高かった『nami2000』と『eMemoPad』をダウンロード。特に『nami2000』は、「とりあえずコレ使え」なんて書かれてる標準的アプリなんで、二つのうちで使い勝手のいい方を選ぼうと思ったんです。
『nami2000』は2ペイン、『eMemoPad』は3ペイン構成と若干の違いはあれども、操作感に大きな違いはなさそうな印象(あくまで自分のような使い方をした場合ですが)。でも、ナミちゃんってば、ウチのマシンでは環境設定のパラメータが保存されないのでした。ダメじゃん……てなことで、最終的に『eMemoPad』にケテーイ。
そんなわけで使い心地を確かめるべく、しばらくblogの下書きを『eMemoPad』で続けることにしてみます。肌になじみますかどうか。
それにしてもWindowsのアプリって、どれを見ても愛想ないですよねえ。〈質実剛健〉って解釈もできるけどさ。同じOPでも『OmniOutliner』の方が楽しい〈ダンドリ君生活〉送れそうだなあ。はああ。
▲左が使い始めた『eMemoPad』、右は『OmniOutliner』。ふだんは、OS Xのテキスト入力環境なんて「ふん、なにさ!」って感じなんですが、OPの楽しげな雰囲気はちょっとうらやましい。ちなみに、カラー設定はモロに『QXエディタ』風。当然。
これであなたも“牛通”に! 世界の「牛ニュース」(β版)
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> Windows 上で使える、 Meadow っていう Emacs みたいなエディタもあるよん。
情報さんくすです~。
とはいえアタシの場合、まずはLinux上で
きちんとEmacsを使えるようにならんといかんですわ。
> 弘法必死で筆を選ぶ ですね。
なにしろ、メシのタネを生むソフトですからね(笑)。
で、2~3日使ってみたところですが、
『Keymacs』とIMEの相性がイマイチだったので
さきほど『XKeymacs』に替えて引き続き試用中です。