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Jul 17, 2005

タイトル見ただけで悶えた本(きわめて個人的に)

『韓国の「昭和」を歩く』 表紙

悶えました。チョン・ウンスク著『韓国の「昭和」を歩く』。〈韓国〉に〈昭和〉ですよ。ワタクシのソウル(SEOULじゃなくてSOULの方)を激しくバイブする単語がスビスビッと並べられたタイトル、もうそれだけで悶絶っつうか気絶ものです。中身もロクにチェックせず、ジャケ買いの勢いで1-clickオーダーする始末。


はしょっていうと、韓国内に残された〈植民地時代の日本家屋の面影〉を求めて9つの街を訪ね歩いた、という内容。昨年の光州ツアーの前に出版されてたら「ツアーの楽しみ方ももう少し違っていたはず」と悔やむことしきりです。もっとも、本書中には光州のことは触れられてないんですけどね。

竹島問題や教科書問題のテレビニュースに登場するヒステリックな隣人の姿で、おたがいを判断するのはあまりに危険だ。(中略)恐れずに、世間話でもするように、韓国人に質問を投げかけてほしい。(中略)そうすれば、「歴史上、日本はすべて悪者」「収奪に明け暮れた日本帝国主義」といったステレオタイプな日本観とはちがった、韓国人の本音と出合えるはずだ。

チョン・ウンスク『韓国の「昭和」を歩く』 p.4

と、日本人を気遣ったスタンスで始まってはいるものの、読み進んでいくにつれ〈〜された側〉からの物言いが散見されてしまうのは、著者が置かれた立場(ソウル在住の韓国人で、執筆・翻訳・取材コーディネートなどをしている)からすれば致し方ないのでしょう。

そんなわけで心ゆくまで悶絶(なんのこっちゃ)できたわけではないものの、〈異色の観光ガイド〉との視点で読むとなかなか興味深い本でした。欲をいえば、単に訪ね歩くだけでなく、「韓式家屋と日式家屋の見分け方」といった〈箸休め的ページ〉があるとよかったのに。惜しい。


あ、そうだ。書籍編集の観点からいうと、目次はもう少し詳しく記述してほしかったですね。〈章・節・項〉のくくりでいうと〈節〉までしか載ってなく、事前に本書の全体把握ができなかったのが残念。ちなみに版元は?と見ると、今年3月から新書の出版を始めた祥伝社。こういうところにも、新書編集のノウハウの多寡が現れるんでしょうか。〈読者にやさしい目次作り〉を考えさせる一冊でもありました。

author : カウベルてつ
テツ編の実録オトコの3600秒 | Jul 17, 2005 13:53
 

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