そのうち書こうと思ってたネタ。
ちょうど、今売りの『DTPWORLD』誌で触れられてたのでいいタイミングだ。
ということで、俎上に載せるのは『広告』2005年6・9月号合併号。ADは細山田光宣氏です。

誌面開いて驚きましたね。「うわっ! 全ページ新聞書体じゃねえか!」と。雑誌での新聞書体採用って、スポット的な使い方は見たことあったけど、一冊まるまる押切もえちゃん、否、押し切りにしてるのを見たのは『広告』誌が初めて。衝撃ありすぎです。
今回、リニューアル第一弾(知らなかった)だったそうで、細山田氏いわく、新聞書体の採用にはこんな理由があったようです。
以前はサブカルチャー寄りだった『広告』を、取引先の方も安心できるようなものに変えたいという意向があった。それで、新聞明朝体を使って、まさに新聞のような本文組みを採用しました。
『DTPWORLD』 2005年11月号 p.131
今回の「広告」では、そんな新聞書体を新聞だけに独占させとくのはもったいない、いっそのこと雑誌全部に使ってしまえ!と暴挙に出たわけです。
同 p.134
ねらいはわからなくもないし、結果的に強烈な印象を残す誌面になったとは思うのですが……「読んでて疲れた」ってのが個人的な感想。関係各位には悪いけど。
「疲れた」で終わっちゃうとただのグチになるので、どうして疲れたのか考えてみました。あれこれ考えをめぐらせて、9.7秒くらいで導いた結論。早い話が、書体も紙も
きれいすぎる
んですわ。精細度が高くて骨太な書体、それを定着させる紙の白色度・平滑度の高さ。二つの相乗効果(?)で、きれいというか〈濃い〉誌面を生み出してしまったのが、結果的に疲れを催してしまったように思えるのです。特定用途の書体の転用って、一筋縄じゃいかないなあ……と実感しますね。定着させる紙を明確にイメージしておかないとエラいことになる、と。
蛇足ながら、同じ新聞書体でも、「朝日新聞書体」(正式名称?)って肉眼でも判別できるくらいにジャギー入ってるんですよね。ぜんぜん高精細なんかじゃない。本来定着させるべき紙質を勘案すれば、グリッドメッシュが多少粗いくらいが妥当なスペックなんでしょう。>新聞書体
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