カウベル・コーポレーションのブログ COWBELLog

Nov 17, 2005

また一歩、Googleが世の中を破滅に近づけた。

ああもうエラい調子こきまくりですなGoogleさんよぅ。『Google Analytics』でゴソッと話題さらった余勢で『Google Base』ですか。いったいどこまで無料サービスを拡大したら気がすむんでしょうこの会社。

だって考えてもみてくださいよ。今までまじめにアクセス解析のソリューションを提供してきた、世界中の無数のIT企業の立場、『Google Analytics』のせいで総崩れ。コイツに勝とうと思ったら、価格か付加価値のいずれかで優位に立たないといけないわけですが、無料しかも機能充実と来た日にゃまるで勝ち目なし。ワタシマケマシタワタケヤブヤケタ。世界中で同時多発的にモチベーション下がりまくって穴掘ってるような状態といっても過言ではありますまい。


ユーザーも呑気なもので、そこらじゅうのblogが「無料だワッショイ!」なんてほめちぎってますが、本気で「得したうれし~!」なんて喜んでる場合じゃないんですよ。いやホント。たとえばもし、いまあなたが携わっている仕事、ある日突然知らない誰かが「それ無料でいいっすよ無料で」なんて食い込んできたらどうしますか? しかも相手は、あなたの成果物をはるかに上回る付加価値をつけて提供しようとしているとしましょう。

何一つアドバンテージがない中で、それでもあなたはその仕事を続けることができますか? できないでしょ普通。コトはIT業界だけの話じゃなくて「明日は我が身」かもしれないんです(自分も含めて)。そんな悲劇が世界中で、業界問わず起こり続けたら、勤労意欲を失った人びとが限りなく増殖することも予想できるわけです。それがトリガーとなり世界経済が縮小に向かうことだって、ありえない話じゃない。


そもそも〈無料で提供されるサービス〉ってどこか変だと思うんです。末端に来る時点では無料だけれど、その裏では相当な量の人的資源が動いてる。つまり、労働の対価が発生している。なのに末端の利用者は対価を支払わなくてもいい……じゃ原資はどこにあるんだ、と。「そりゃお前広告だろ」とか「株とか社債で資金調達したに決まってんだろ」とか考える向きもあるでしょうが、いやいやちょっと待ってください。その背景にだって、人的資源の動きはあるわけです。間接的だから見えないかもしれないけど。

だいたい〈サービスの対価を支払わなくてよい世の中〉を標準とする生活者が増殖したら、これはもうエラいことになるんじゃないでしょうか。サービスに対して対価を支払うのがバカバカしくなりますから。提供したサービスの裏で多くの人的資源が動いてるのに、相応の報酬が受け取れない。求めることができない。そんなバカな話があってたまりますか。〈サービスの対価を支払わなくてよい世の中〉を喜んでいるみなさん、いずれ自分に跳ね返ってくることになりかねないかも、ですよ。


話はそれましたが、Googleの動向、個人的には〈悪い意味〉でもウォッチしていくつもり。『Gmail』とか『Google Map』とかさんざん使っていながら、高らかにそんな宣言するのも笑止千万な話ではありますが。いや、でも、Googleが何か新しいサービスを始めるたびに、世界中で無数の人がうなだれ、泣き叫び、茫然自失になっていることを想像すると、こう、なんというか胸がチクッとするんですよね。「明日は我が身」という事態もありえると考えると。

Googleだけを非難するつもりはないけど、少なからず〈サービスの対価を支払わなくてよい世の中〉の道筋づけに加担しているのは間違いないわけで。「そりゃなんか違うだろGoogleさんよぅ」と思いながらも、一方でせっせと『Gmail』を利用するという、ダブルバインドな人生を今後送りそうになりそうです、ワタシ。


いろいろ書いてたら、相応の対価を要求しているMicrosoftの方がなんだか健全に見えてきましたよ。というのは半分ウソですが(笑)。ともあれ、提供してもらった〈役に立つ〉サービスには、たとえ「無料」と謳われててもいくばくかの対価を支払うのがスジでしょう……とこれを機にココロ入れ替えまして、まずは『Wikipedia』と『ClamXav』にドネーションすることにしました。「金は天下の回りもの」とか「情けは人の為ならず」とか、言うしね。下心アリアリじゃないかまったく!(爆)

んあ? Googleへの投資ですか? 運用実績極悪のこのファンドで許してください。わーん(T_T)

author : カウベルてつ
テツ編の実録オトコの3600秒 | Nov 17, 2005 00:57
 

これであなたも“牛通”に! 世界の「牛ニュース」(β版)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.cowbell.jp/cgi-bin/mt_cowbellog/mt-tb.cgi/2442

コメント

>ああもうエラい調子こきまくりですなGoogleさんよぅ。

ですねぇ。
……とは言え、Googleは「メディア」ではない、と思っているんですよ。
メディアには意志があります。あなた(ユーザ)が、この情報を、こんなふうに活用すると、幸せになると思います、っていうプレゼンテーションをする。その意志というか、魂というか、想いというか、編集観点というか、そういうものに、お金が払われるべきだろうなぁ。
逆に、そういう魂がなければ、Googleに喰われるだろうなぁ。

posted by: tamtamhappy : Nov 20, 2005 02:09

> 魂というか、想いというか、編集観点というか、そういうものに、お金が払われるべきだろうなぁ。

で・す・よ・ね~。
とはいえ、水が低いところに流れていくように
「タダで使えるならそれでいいじゃん」という
生活者がワラワラと増殖していくのは必定だろうな。
自分が〈きちんとした対価〉を求めるのであれば
まずは、そういう「魂」とか「想い」に満ちた
サービスに対しては対価を支払わなきゃね、と
至極当たり前のことを考えてしまったり。

ま、あとは、自分の信念を曲げずに仕事するだけだ。
こんな世の中ですけど、お互いがんばりましょうぜ。

posted by: カウベルてつ : Nov 21, 2005 07:07
コメントする




メールアドレスは非公開で、管理人にのみ通知されます





名前、アドレスを登録しますか?


コメントスパム防止のため、本文中に「、」「。」のいずれかが含まれていないと投稿できません




カウベル・コーポレーション 会社案内リンクバナー
Powered by
Movable Type 3.151-ja

Title photo by
Melody Ayres-Griffiths ©2010
Banner photo by
Marcusrg ©2006