仕事の息抜きがてら、メトロ劇場で上映中の『砂の器 デジタルリマスター版』を観てきました。
もうね、のっけからおなかいっぱいいっぱいですよ。1970年代前半の都市部や山村の風景がたっぷり描かれるという、〈昭和好き〉が泣いて喜ぶシーン満載で。しかも、157系に111系、65系、そのうえ急行『鳥海』の食堂車(オシ17?)、挙げ句の果てには大阪駅や金沢駅の旧駅舎、今はなき北陸鉄道山中駅まで出てくるという、鉄チャンにも堪えられないネタたっぷりで。シーンが変わるたびに感嘆、ただ感嘆。
が! 後半はもうダメ。
泣きました。「息抜き」だなんて、軽く構えてた私がバカでした。芥川也寸志の音楽をバックに真犯人・和賀英良の出自を描く、作品のヤマ場。子どもを持つ父親の目線で観てたら涙腺のダム決壊ですわ (T_T) 父親を演じた加藤嘉、子役の春田和秀、ふたりとも凶悪なくらいの(敢えてそう言ってしまおう)熱演で。重量感のある映画だったなあ。
それにしても映画版で和賀を演じた加藤剛、ドラマ版の中居正広。
中居くんファンには申し訳ないですが、加藤剛と中居くんの間には越えられない壁があるな~と痛感しましたねえ。大岡越前の前には、中居くんの存在感なんて「吹けば飛ぶよな」印象なんだもの(暴言)。
ちなみに、デジタルリマスター版のDVDはリリース済みですので、見逃された方はゼヒ。
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悔しいけど食いついてしまいました。これは観にいかねばなりません。加藤鷹、じゃなく加藤剛も気になるがやはり国鉄黄金期の映像を是が非でも。
posted by: 近所 : Apr 12, 2006 12:40