私がいつも締め切りに追われている、と話すので、ボブ先生に「最近はどんな仕事だい?」と聞かれました。このレッスンが終わったら、飲食店の取材に行くこと、それはヤキトリハウスだと伝えると、身を乗り出すボブ先生。
ボブ 「ヤキトリハウス、というと、この近くのログハウス風のところがおいしいよ!」
私 「まさしく、そこよ。絶品よね」(とアメリカン風に訳してみる)
ボブ 「昔は、違うところにあったよね。そこの建物は、日本で言う茅(かや)みたいだったよ」
と、そのお店の変遷について結構詳しいボブ。さらに
ボブ 「初めて入ったときに、キャベツが丸ごとでてきて、それにケチャップみたいなディップで食べろというんだよ。クレイジーだ。それで食べてみたら、なんとウメボシソースで、おいしかったんだよ。それでウメボシが病みつきなって、食卓でも出るようになったのさ」
と、付きだしに感動のボブ。そして
ボブ 「でも、ちょっと高めだから、食べながらお財布の中身を確認しないとだめなんだよ。まあ、あそこのヤキトリを食べたら、ヤキニクも他の店のヤキトリも食べられないよね」
とかなり絶賛のボブ。
隣の生徒さんに、ボブ一押しのヤキトリ屋は『おやじのげんこつ』という店だと伝えてあげると、その生徒さんは、ボブに店名の『おやじのげんこつ』を英訳して伝えました。するとボブは「なんで、おやじのげんこつという単語を私に伝えるのか、と怪訝そうな顔。
私 「だって、その単語が、あなたが好きなヤキトリハウスのお店の名前よ」
ボブ 「ウォーーー!? ワーオ!!!!」
と、驚愕のボブ。
ボブ 「知らなかった。クレイジーだ。カナダでそんな名前で店を出したら、次の日の新聞に出るよ。この店はさっさと店を閉めるべきだってね。おやじはげんこつで子どもを殴らないよ」
と虐待を連想しているボブ。カナダでは子どもを叱るのは、母であり、それは平手だ、と続けました。
そして最後に、「なんで『おやじのげんこつ』なのか、由来を聞いてきてください」と懇願され…。聞いてきた結果は、次週、ボブに報告します。
author : かうべるりここれであなたも“牛通”に! 世界の「牛ニュース」(β版)
おやじのげんこつ、おいしいとは聞いてるんだけど、なかなか福井に帰ったときに行く機会がなかったので、こんどは行ってみたいと思ってます。
しかし、ボブさんの反応がかなりおもしろいね。お国によってこんなに家庭の理想像って違うもんなんだね。