伝統工芸もこれでいいんや、って気が楽になった。
二人の作品は、トラディショナルな形式にとらわれない、伝統工芸の新境地ともいえる漆絵ばかり。このフロンティアスピリットに火をつけたのは、彫刻家・
籔内佐斗司
さんだそう。
「うまくいかず落ち込んでいたときに出会ったのが、籔内佐斗司さんの作品。見たときすごく気持ちが楽になって、やる気がでた」と思い返す嘉晴さん。「伝統工芸は難しくせず、この感覚でいいんや」。親子の中で何かが弾けた。
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嘉政さんの作品を抱き上げ「気に入った」とレオ社長。キリンのハープですって
想像力と記憶力、フル回転の音楽会なんです。
本展の会場ではBGMは一切流さない。静かな広い空間に並べられるのは「音楽会」の漆絵のみ。「この楽器ってどんな音だったっけ?」と混乱するかも。知的レベルが問われるかもしれないなあ。
ともあれ見て楽しい、考えて楽しい展覧会。自分の記憶の音をたどること、それが重なって音楽になること――想像と記憶の中で鑑賞する「音楽会」、ぜひ足を運んでください。
text+photo:サイトウリコ
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嘉晴さんの作品。マリンバを演奏している人。あでやかな背景処理にも注目して
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