見た目に美しく、身につけると血を流させる、薔薇のとげのような作品は石垣陽子さんの『手・袋−pin−』。
絹の手袋に針を無数に刺した、見ているだけで痛々しい作品です。
彼女は「着脱できる皮膚」をテーマにしているとか。
身につけるその皮膚でさえも、ジュエリーとして捉える視点が新鮮。
ジュースやビールの空き缶を、ぎゅぎゅっと詰めて樹脂で固めているのは、尾崎武秀さんの『アルミの顔』。
こんなリサイクル商品があったら、すぐに買うのにね。
ものによっては購入可能の作品もあったんですけど、欲しいなあと思う作品はお手つきされてました(泣)。
どうやら他の鑑賞者も同じ気持ちのようです。価格は小物で1〜2万円くらい。
ほとんどが一点であることを考えると、意外と安いかもね。
text:サイトウリコ
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|饗庭弘治『からくり宝石箱「てふてふ」』
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