で、ここまでで終わらないのがチェコアニメの奥の深いところ。前回のシュヴァンクマイエル監督作ほどグロっぽくはないものの、ちょっとシュールな大人向け作品、今回も用意しました。
とはいえ、二つともストーリー自体はけっこうかわいいと思うのよね……と思ってるのはカウベルスタッフだけ?
『視覚の外』(監督/パヴェル・コウツキー 3分)
主人公は木彫りの人形。動き回る世界の外には、その人形の「視覚外」の世界が存在していました。★人形アニメの製作過程をカリカチュアライズした短編。一方で、チェコをめぐる国ぐにをも皮肉っぽく表現していて……。
『ナイトエンジェル』(監督/ブジェチスラフ・ポヤル 19分)
事故で目の見えなくなった青年。暗闇の中、手に触れたものだけが画面に浮かび上がる秀逸な表現で彼の世界を描いていきます。★『ぼくらと遊ぼう』の監督がつくっている、という点でまず驚き。トーンは暗いけど話はメルヘン。うむむ、福井のチェコアニメファンには受け入れられるかな? |