最近は全国誌に取り上げられ、雑誌を見た人からの注文もあるという。
遠く山口県からわざわざ来てくれた人もいたとか。
酒器だけを集めているコレクターと出会ったり、若い女性が結婚プレゼントとして購入に来たり。じわじわとその名を知られ始めた。
辻風のメンバーは、陶芸を生業にしようとするプロ精神溢れる人ばかり。
趣味程度で関わる人はいない。土まみれの生活を送る勇者の集まりなのだ。
「種も増えてきましたし、発芽して伸びてきた“種”もありますよ」
と売り込み上手な新屋さん。この種を育てるのは、購入する私たち。ぜひ足を運んで器選びを楽しんでほしい。
作った人が見える器で食卓を飾るのもいいものです。
text:サイトウリコ(『月刊ウララ』2003年11月号・加筆修正) photo:モリカワテツシ
|
|
|
|
|西出良樹「一輪ざし」 “手こね感”が伝わる一輪ざしには、素朴な草花が似合う
|
|
|
|
|桜井慶子さんの作品群。落ち着いた色合いが印象的
|
|