元SL機関士のリアルすぎる夢

ミニレオ1号です。どーもです!

先週末、とある情報誌の取材で元SL機関士のおじいちゃんの取材に伺いました。SLをモチーフにした水墨画を趣味にされているということで、その一部がこれ。

モデルになっているD51 607号機は福井運動公園にて静態保存中

取材クルーが鉄氏+ご近所フォトグラファー・たとりんという〈テツ二人組〉だったこともあり、取材もそこそこに(いやいや、ちゃんと取材してますよ)話は現役時代の回想話へ。

なかでも、短歌にもしたためていたこのエピソードは、リアルすぎて鳥肌立ちました。

ブレーキを 掛けるにとまらぬ 夢を見る
機関士われは 定年あとと

国鉄を退職して20年以上経つ今でもときおり、制御しきれない暴走機関車の夢を見るというおじいちゃん。しかも夢の中で「これは夢じゃないんだぞ」と囁く天の声まで聞こえるというのですからハンパないです。

「安全に定時運行する」という至上命題を文字どおり命がけで遂行してきた〈昭和の鉄道員の誇り〉を、その短歌からひしひしと感じた次第です。『新幹線大爆破』で宇津井健が演じた、倉持運転指令室長のメンタリティにも通じる男の世界ですね。しみじみ。

YouTube – 高倉健 – 宇津井健 – 1975年