Google Japanの中の人だった村上 憲郎 さんのお話を聞きに。

ウィットにとんだおじいちゃんのお話でした。後半になると話がのってきたのがググッと見識博識な話になり仙人にみえてきましたです。Googleのことを「Googleさん」と呼ぶところがかわいらしくて。しかし私も含めてみなさんどうしてGoogleのことを「さん付け」するのか誰か突き止めてほしいです。

もといお話はGoogleグラスやSmartウォッチ、コンタクトレンズのギーク好きデバイス好きな話かとおもいきや、Googleさんは「身体健常者の機能補強と身体障碍者の機能回復、融合、神経系統との結合」を狙ったものだったんだよぅとさらっと話していました。BMI,BMMI,BMBI,ってなんのこっちゃな略語がならびますが、身体的補完はできるが、脳はできなかった。ならAIで脳を補完しようかな、という話。インターネットでどうこうしよう、という話ではなく、医療分野に関わっていることを知らされました。ECとか販売とか売れるとかそんなレベルでも次元でもなく。Smartグリッド、ビッグデータについては少々落ちかけていたのでどなたか翻訳お願いします…。

のってきた憲ちゃんの後半の話は

・ディープランニングツール 使おう。エクセルに毛がはえたくらいで使えるよ

・バトラーサービス 形式を変幻自在に変えるバトラーの登場。アンドロイドは、電気羊の夢を見るか? のりちゃんからフィリップ・K・ディックの言葉聞くとは思わなかった!

・いいサービスを受けるためには、自分のすべてをバトラーに預けなくてはいけない。すべての情報をネットに預けること。近未来の映画にありましたね、

・ドイツのインダストリー4.0.日独ハノーバー宣言。「最終消費者の要求仕様・嗜好に従って、最終消費者のほしい物を製造する」。いわゆる完全オーダーメイドの話です。それをIOTでやろうぜっと。ボッシュ、ジーメンス。

・対してアメリカは同じ考え。日独伊×米国 どこぞのいつかの戦争のような構図で怖いです。これが第三次へとつながるわけですな。情報戦争。

・製造―流通―配送―消費―集金
特注品一品生産 を 一品種大量生産と同じコストで製造。ここまでいきつくのかとため息。コンシューマー、プロシューマ―としてはとてもありがたいことです。提供側としては頭痛くなりそう。30年後くらいにはそうなっているだろうと。このあたりは、自分の子供が大きくなったらの世界を見せてくれているようでした。手塚治虫が頭をよぎるマンガ少女です。

・雇用への影響
AIに仕事を奪われるかAIを使いこなす側になるか

・society5.0 ベーシックインカムってどうよ。

・STGS と ESG のはなし

・オープンデータは医療で使え

先のアートトーク(ドクメンタ&ミュンスター報告会)でも感じたことですが、世界が今どう動こうとしているのか、をときたま感じることが大事だなっと、大事だったなと振り返りました。しばらく世界を意識するところから離れ、今をどう儲けるかとか何を売るかとか(めっちゃ大事なんだけど)小さくなっていました。

だからとても久しぶりに自分がググッと俯瞰する目を持てた気がします。

聴講している人たちが男性9割5分くらいで、どういう属性の人だったのでしょう。プログラム系だったのかな。私たぶんとても浮いてました。まあいい、それ狙いで。

質問コーナーで私は「ドイツやアメリカの海外の事例をおしえてほしい」と。
のりちゃんは
・AIネットワーク社会推進会議の委員であること
・総務省でガイドラインを作っていること
・そこに報告書上げているよ

とのこたえでした。

AIネットワーク社会推進会議

http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/ai_network/

AIネットワーク社会推進会議報告書 2017
-AIネットワーク化に関する国際的な議論の推進に向けて-

http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01iicp01_02000067.html

PDFの資料をもうちょっと見やすくしてほしい。ピンタレストを見習って。

IoT・人工知能(AI)・ビッグデータ
時代を生き抜くために中小企業がすべきこと

開催日:9月5日(火)14:00~16:00

登 壇:(株)村上憲郎事務所 代表取締役 [前 Google Japan名誉会長] 村上 憲郎 氏

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