筑波大学には4つの大学院があり、そのひとつの制作のご依頼がありました。
目的としては主に2つ。
・大学院の入学者数を増やしたい
・人間総合科学学術院の全体像がわかるもの
最初に必要なのはサイトデザインでもシステムでもなく
・情報整理とコンテンツ重視
を行いたいということでお声がかかりました。
筑波大学大学院 人間総合科学学術院サイト
https://www.chs.tsukuba.ac.jp/

筑波大学は各学群や各学位プログラム、研究室単体、教授自身でも個別にしっかりとホームページを持っていますが、総括した人間総合科学学術院としての入り口と説明が必要ということで、情報を集約したポータルサイトの制作となりました。オールツクバチームでやりたいなと思っていたので、デザイン、アニメーションは筑波大学の卒業生に依頼しました。
制作について
・とにかく大学組織が大きいので、実現に向けて最小単位のウエブチームの先生たちと密に連絡を取り、オンラインと対面も含めて話をすすめていきました。
・弊社の教育系サイト&冊子制作の経験からコンテンツを提案し、今後の大学院の方向性を含めて設計しました。
・お知らせや固定ページの更新は、大学事務の方が行うので、仮に弊社が管理を外れても修正と更新ができるよう分かりやすくしておくこと。
個人的には、事務の方がお知らせを更新できる、というのがサイト公開後の大事なところだと思っています。最新情報を公開していると入学希望者も在校生にも役に立ちます。かっこいいデザインに予算を割かずに地道なページを優先しました。
ネックは、設置するサーバが決まっていること(学内)。仕様にも大きな制限があり、プラグインやデザインの自由度がないので逆に言うと、それこそ文章と写真だけで情報を組み立てていくものになりました。
写真素材もまったくないところから、短期間で撮影を行いました。学群生とは違う院生というステージでどういうシーンが必要か手探りでありつつも、先生方からアイデアをいくつかいただきその協力のもと、学内撮影ができました。この撮影と経験が大きくて、サイトにも力が出ました。有料素材では出ない空気です。各学位プログラムに足を運んで見るというのは制作側にも気づきがあるので表現にヒントをいただけて深みがでました。
まだまだ改善の余地ありではありますが小さく調整して大きく育てていくサイトになると思います。
CL:筑波大学大学院 人間総合科学学術院
制作総括、企画編集・撮影ディレクション:齊藤理子(芸術専門学群卒)
イラスト・アニメーション:若林朋美(芸術専門学群卒)
原稿作成:井上靖恵、齊藤理子
撮影:たとり直樹